■弥生時代に漢字が伝来、漢字が面倒ですぐ仮名を作る日本人
日本に漢字が伝来した弥生時代(紀元前3世紀中頃~紀元後3世紀中頃)。
文字を必要としなかったのか文字として使用されるのは、仏教が伝来する飛鳥時代。
ちょうど聖徳太子が歴史に登場する頃である。
■争いの少ない日本人にあまり必要なかった文字
人は、生活に必要ではないものは利用しないし、同時に、発展しない。
「日本では文字が発生しなかった」のは日本が文化的に遅れていたというよりも
争い事がなかったので文字という支配、管理するための文字(書)という道具が不要だった。
弥生時代には、すでに、中華大陸は韓、趙、魏、楚、燕、斉、秦等が覇権を狙い
相互に戦っていた頃。
そして、秦が紀元前221年に斉を滅ぼし、中華史上初めての統一王朝が誕生する。
秦の始皇帝が文字を篆書の小篆(現在の日本の印鑑のデザイン)に統一する。
有名な漢委奴国王印(金印とも。真偽があやしい説もある)も紀元後57年なので
飛鳥時代と言われている。