Japanese calligraphy’s history

室町・安土桃山時代

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■戦国の世に文化は発展しない

中華が、元から明の時代に当たる室町時代は乱世だった。

書道は和様、唐様とともに衰退した。

衰退する時期でも生き残り、力を持ったのは、藤原行成の流れをくむ、

世尊寺流、法性寺流、尊円法親王が世尊寺流から分化発展させた青蓮院流(しょうれんいんりゅう)、持明院基春による持明院流の4派。

この「青蓮院流」こそ、世尊寺流→青蓮院流→御家流(江戸時代)となるのである。

禅僧の書(墨跡)

禅宗は公家や武家の帰依を受け発展を続けた。

鎌倉時代の禅僧の書は宋風から、元の趙孟頫の影響を受けた雪村友梅、寂室元光らが出現する。

また五山文学が盛行するとその禅僧の書風に日本趣向が加味された五山様が流行した。

古筆、上代様の再評価

平安時代から鎌倉時代に書かれたかなの名筆を特に古筆という。

安土桃山時代になって豊臣秀吉らは古筆や墨跡で茶室を装飾し、文人などを招いて愛玩賞味するようになった。

その風潮はやがて民間にも波及し古筆はますます珍重された。

もともと古筆は巻物や帖であったが、それを切断して収蔵するようになり、それぞれを古筆切(こひつぎれ)と呼ぶようになった。

平安時代中期の三跡の書や古筆など完成期の和様書を指して特に上代様と呼び、

鎌倉時代以降の書流による和様の書道とは区別するのが一般的である。

そして、明治時代にも再度、この和様の書道である古筆(上代様)は再評価され、現在の書道界での仮名書部門につながるのである。

NHK へうげもの(アニメ) 主人公 古田織部、千利休、豊臣秀吉らの差の湯の話がアニメ化された。

 

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